豊かな暮らしのバトンをつなぐ

「本当の意味での豊かな暮らしをつくりたい」
創業者のそんな想いから、WOOD YOU LIKE COMPANYは産声をあげました。
1983年のことです。

1980年代のはじめの日本といえば、高度経済成長を経て経済が安定成長をし、誰もが簡単に安くモノを手に入れられるようになった時代。「つくれば売れる」と言われ、大量生産、大量消費が社会に定着していました。社会は物質的に豊かになった一方で、消費のサイクルが早くなり、人々の生活はどこかインスタントなものになっていきます。

創業者の神山公一、河合みなとのものづくりは、そんな社会への違和感からはじまりました。

豊かな暮らしとはなんだろう。先人たちの暮らしは、日常のなかに自然があり、その恵みを活かしてモノをつくり、長く大切に使っていた。実はそんな生活が、本当の意味で豊かなのではないか。

家具という生活に身近な道具をつくることで、そんな豊かさを取り戻したい。その一心で、ふたりは無垢の木を使った家具づくりを始めました。最初は手探り。少しずつ共感する仲間とお客様が増えていき、たくさんの人に愛され、気がつけば40年の時が過ぎました。

暮らしを豊かにしたいという想いは、今も変わりません。長く愛されるものづくりは、これからより一層大切なテーマになっていくと思います。

WOOD YOU LIKE COMPANYは、創業者のふたりが仲間と一緒に、一代で築き上げてきたブランドです。豊かな暮らしへの想いとともに、次の世代に繋げるために、企業やブランドのカルチャーデザインをしてきた会社、KESIKIがバトンを受け取りました。

これから、WOOD YOU LIKE COMPANYの挑戦の第二章がはじまります。
ファンに愛されてきたプロダクトの良さや、磨いてきた技術はそのままに、その魅力をより多くの人へ伝える仕組みや、社員がよりいきいきと働ける組織のありかた、そして、つくり手と使い手の愛着を、社会にめぐらせる方法を考えていきます。

家具職人、店舗のスタッフを含め、会社のメンバーの一人ひとりがブランドの未来を担い、これからもたくさんの人々と共に「愛着がめぐる暮らし」をつくっていきたいと思っています。

WOOD YOU LIKE COMPANY代表 内倉潤 石川俊祐