スーパーエッグテーブル

天板は、フランスの数学者、ガブリエル・ラメによる曲線の研究をデザインに応用し、デンマークの数学者ピート・ハインが考案したスーパー楕円と呼ばれるかたち。現在は数々のプロダクトデザインやインダストリアルデザインに使われていますが、ストックホルムのランドマーク、セルゲル広場のロータリー交差点に採用されたのが始まりだと言われています。たくさんの人が集い、なめらかに交わる交差点の研究の結果生まれた美しい楕円。WOOD YOUの創業者・神山は、家具職人の訓練校に通っていた頃にこのエピソードに魅せられ、いつかこの形をつかって自然と人が集まる家具を作りたいと夢見ます。そしてブランド設立から10年経った1999年、数学に強いエンジニアだった弟と苦心しながら完成させたのが、スーパーエッグです。

「自然と人が集まる」という設計思想で作られたこのテーブルが本領を発揮するのは、ダイニングやオフィスなど人が集まる部屋。人数が増えても囲みやすいだけでなく、ひとの導線がなめらかになるため、動きの邪魔をしません。